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蛇は自覚まったくなし\^O^/
大辻さんとレンさんお借りです、名前をだしていませんが椿の周りの方も。
大辻さんとレンさんお借りです、名前をだしていませんが椿の周りの方も。
◆◆◆
3年花組 蛇川椿
自分でいうのもあれだけど、頭は良い方、学院トップのクラスでも上位のほう。
私に分からない問題なんてあるわけないの、あったとしても必ず解き明かして見せるわ。
「おっす、蛇尾川!」
「・・・あら、大辻くん。」
私は図書館でいつも通り勉強をしていたわ、今日は生徒会の仕事もなかったし
すると隣のクラス(雪組)の男子…大辻くんが、いつも通り、いつもの時間にやってきた
向かいの席失礼しまーす・と私に許可を求めてるのか、といって返事も待たないで向かいに座った
「で?今回のテストのできは?」
私達の会話はたいていこの話題から始まる
だいたい花組と雪組の生徒がテストで勝負したって結果は見えてるのでしょうけど、彼は違う
ふつうは一貫校の鳴常盤、だけど彼は編入生、その中でも編入試験の成績はトップだったと噂には聞いていた
「いつもどおりよ、私が大辻くんに負けたことある?」
「えー?ほら、この間の定期考査の数学とか、あと・・」
と き ど き 負けることだってあるのよ、ええ時々!まぁ、彼の実力が私のそれだけあるってことよね。
「・・・それはたまたま調子が悪かったのよ。」
「はいはい、知ってるよ。」
にやにや笑いながら大辻くんは言う
あぁ・私がこんな事で負けるのがどれだけ悔しいか分かって聞いてくるのかしら!もう恥ずかしい・・!
いつもならそんな会話で始まって、そんな会話で終わるのだけど、今日は少し違った
「・・・蛇尾川ってさ、好きなタイプとかないの?」
「かわいい子」
即答だったことには呆れながらも拍手をしてくれた、どうも。
というか、急にどうしたの?
「いや、そういう意味じゃなくって。異性で^^;」
「は?」
思わず手を止めて大辻くんに顔を向けた
異性で・と言われても今までそんな事を考えたこともないし
男子といっても話すのは大辻君や、ジュンちゃんにくっついているアイツとか、レンの彼氏さんくらいだし
よく分からないわ・と言うと「そっかー」と彼はちょっと悔しそうな顔をして
私もその質問をされたことが分からなかったけど、同じように聞き返した
「そういう大辻君は?」
「え、オレ?あー・・・」
話を振られると思わなかったのか、少し悩みながらも考えて、独り言のように答えてくれた
「こう、キッ・としててマジメそうなんだけど、なんかかわいいとこがある・・ヒト。」
「・・・もしかして具体的にあったりする?」
あまりにも条件が決まっていたから、そう聞き返してみた
「えっと」
「?」
少しためらいながらも、笑ってるのか困ってるのか分からない顔をして、頬をかきながら彼は言った
「たぶん蛇尾川には当分、分かんないと思う。」
・・・。
・・・。
「な…」
なにそれ!私に挑戦状!?
大辻くんにわかって私に分からないものなんてあるわけないじゃない!
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帰りに大辻くんにばれない様に図書館で一冊本を借りた、いわゆる参考書
まだ読み始めたばっかりだから理解するまで時間かかりそうだけど
とりあえず冒頭の文章にはまぁ、納得しておこうかしら。
道は迷わせるためにあるのだ。
「ツバキ、何読んでるの?」
大辻くんに寮まで送ってもらって、いそいで服を着替えて借りてきた本を読みふけっていた
気がつくと夕ご飯の支度をしてくれたレンが私に声をかけた
「『恋愛考察論』」
今日の経緯を含めてレンに説明すると、一瞬ポカンとしていた(と思う)
「・・・おもしろいねツバキって。」
と言うと、ご飯冷めるから食べよ?と私に促した
読みかけの本を傍に置いてレンの作ってくれた夕ご飯に舌鼓を打った
レンにも読む?・と聞くと、遠慮しておくわ・と丁寧に返されたわ
途中なにか言いかけてたみたいだけど
私は適当に返事して、食器を片付けてまた本に没頭した。
(私に分からない事なんてあるハズ無いじゃない!)
◆◆◆
蛇にとって 恋=難解パズル だと思います。いままで勉強とかばっかりだったから異性に興味なかったとか。
そこは大辻さんが解き明かしてくれると信じてますが ね^///^
編入時に一目惚れとか・・!三年越し!?そんな大辻さんにキュン・・!!!
(tzsb:0306)
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